最近、遼寧省政府は『中国(遼寧)自由貿易試験区第5陣の改革革新経験の推し進めに関する通知』を発行し、遼寧省全体で35の自由貿易試験区改革革新経験を推し進め、大連自由貿易エリアが14の経験を提出し、全体の40%を占めている。これは大連自由貿易エリアが遼寧自由貿易試験区の先頭に立っていることを示し、自由貿易試験区プラスを構築するために新たな原動力を注いていることが明いた。
政府職能転換については、大連自由貿易エリアの「経営資格総合証明書」が企業経営資格に関する証明書を1つの証明書にまとめ、企業が経営証明書と総合証明書を持ってれば生産ビジネス事業を展開することができる。これは証照分離(工商部門による企業の営業許可証発行と、各業界の行政主管部門による許認可を分離させ、不要な審査や認可手続きを削減すること)の改革試行が新たな突破を実現したことを示した。
貿易円滑化については、大連自由貿易エリアの「輸入貨物目的地検査(雲眼査)新モデル」、「海洋汚染物輸送グリーン通路」、「出入国検査の手続き簡素化」など8の革新成果が入選された。大連自由貿易エリアは輸出入企業の実情を踏まえ、「クラウド」シリーズの革新を通じてオンラインで検査、通関を行い、新たな情勢の下に越境貿易円滑化のレベルを着実に向上させ、港のビジネス環境をさらに改善してきた。
国有企業改革及び産業の構造転換と高度化については、大連自由貿易エリアの「混合所有制改革が製造業・サービス業の構造転換と高度化を促進」、「徳泰控股『国有企業混合所有制改革』の革新的高度化」、「原油市場化販売価格の改革革新」の3の革新成果が入選された。大連特有の改革提案を提出し、大連特有の経験を形成した。
開放拡大については、大連自由貿易エリアの「東北アジア商品自動車の陸海共同輸送新モデル」、「国際航行船舶輸入港審査告知承諾制」が、大連港独特の開放と中心の優位性を十分に発揮し、これまでの海上輸送で日本から中央アジアまでの商品自動車が大連港に通って海運・鉄道の複合一貫輸送に変えて、50日以上の輸送時間が短縮できる。
大連自由貿易エリアが発足して5年以来、「企業を基本とし、イノベーションを魂とし」という核心的発展理念を堅持し、ハイレベルの制度革新と産業革新を以て質の高い発展を促進し、改革開放「試行地区」の作用を効果的に発揮した。現在、3つの経験が国務院改革試行経験に入選され、2つの経験が商務部最優秀実行事例に組込み、76の経験が遼寧省全体で推し進めている。
撮影:朴峰
エディター:李賀
出典:大連開放先導区報